秋晴の下、待ちに待った、そして練りに練った型競技会が10月17日(日)大和郡山市立武道場で開催された。
最高の型を求めると言うこれまでに加えて、今回は第2部として団体演武の競技が行われた。
個人戦である1部は80人がエントリー、午前中に半数の40人に絞られ午後からの決勝に進出した。
団体戦のエントリーは15組45人で一発決勝の形で行われた。
団体戦で素晴らしかったのは5月の青少年大会型の部(小学4年)で優勝した端岡剛輝君のファミリーで、
緑帯の父・子・娘の3人が一糸乱れず演武(撃砕小)をやり切った。
奈良支部の型競技会は予選、決勝共種目別規制は無く、全ての種目から選べる。
しかも決勝種目は予選とは別の種目が行える(同一ではいけない)。
今大会も抜塞大や五十四歩、臥竜、十八、観空など色々見られた。これからも積極的に型に挑戦してもらいたい。
大会の華であるデモンストレーションは、賽の目5人組みで行われた観空と、
放射状に4人組で行われた撃砕小が花火のように美しかった。しかし何と言っても特筆すべきは、
分解組手と型とを同時に8人で行った型組手のデモンストレーションであった。
型の演武が動きだけをなぞったものにならない為にも、この型組手を大会種目として次回から第3部として加えたい。
2人で分解組手を行い先頭の3人目が型を行う。始めと終りをキチンと合わせたもので、
型とその意味が見ている人に一目瞭然で伝わる。この練習をする事によって、型とその意味が同時に習得出来ると確信する。 |