三浦敏司分支部長 総本部昇段審査に挑戦 | |||||||||||||||||||||||||
2006年3月11日(土)〜12日(日) 於:総本部道場 | |||||||||||||||||||||||||
《 参段に挑戦 》 三浦 敏司 奈良支部真菅・田原本分支部長 2006年3月11日(土)・12日(日) この度、奈良支部秦師範の許可を得て、総本部昇段審査を受審させていただきました。 実は奈良支部の分支部長6名が揃って参段に挑戦しようと、昨年の年頭に三峰山での冬合宿の申込をしていたのです。 ところが、いざ出発の直前に風邪をこじらせ高い熱が続いた為、自分ひとりが参加できないことになりました。 総本部での昇段審査を受けるためには、総本部主催の合宿に参加せねばならないという規定があって、 合宿に参加できないことは審査も受けられないということになるのです。 健康管理が出来ていなかったことで受審できず、自分はものすごい後悔をしました。残念で仕方ありませんでした。 師範にも『一番古い黒帯で、みんなの先輩として範を示さないといけないのに、君は何をしとるんだ』と叱られました。 来年こそはと思い続けて、昨年の12月に秦師範に再度参段受審の許可を頂きました。 審査に向けて12月の26日から特別に師範に稽古をつけていただきました。 自分の道場ではやはり怠けてしまったり、手を抜くこともあるだろうと、師範から橿原本部道場にきてやるようにと言われました。 審査まで毎日といえばまだ何ヶ月もあるので、本当に続ける事ができるかな・・と最初はしり込みをしていましたが、 自分の道場の少年部の保護者や生徒たちが『先生!絶対頑張って参段取って下さい!』と励ましてくれ、腹をくくりました。 早速翌日から、メニューを組んで始めました。時間は午前10時から12時までと決め、軽くランニングから始め、 400メートルを10周止まらずに走ることに決めて、両手に2.5キロの重りを持って100メートルダッシュを 10セットから20セットやりました。毎日指導はしているものの、自分の稽古やトレーニングは 今から思えばほとんど出来ていなかったので、体がなまっていたようです。 最初はなかなか思うように体も動かず、体力の低下を痛感しました。 途中何度か休みたいこともありました。雨の日は尚更です。 そんな時、妻から『そんなことじゃあ・・参段はむりやなあ。あきらめたら』といわれ、 くそっと思う気持ちが出て何とか一日も休まずに通う事が出来ました。大好きなビールも断ちました。 忘年会も、正月も、新年会も酒を飲まずに一人お茶を飲んでいると、 必ず誰かが『先生、一杯くらいいいですやろ』とビールを勧めにきます。ごくりとつばを飲んで、 『酒断ち祈願やから飲まん!』と断り続けました。 トレーニングと、酒を断ったことでか体が徐々に締まってきて、余計な脂肪が取れ、体重もみるみる落ちてゆきました。 そうなると体が軽くなり、ダッシュするのも難なくできるようになり、トレーニングに身が入るようになったのです。 よく動けるようになったと自覚したときから、昇段審査への意欲や意気込みがふつふつと沸いてきました。 トレーニングは、師範から終了と言われるまでと毎日休まずやり続けました。 東京に出発の前日に師範が『三浦くん、それで・・君いつから東京に行くの?』と聞かれて、 『押忍!明日からです』と答えました。『そうか。もう明日行くのか。頑張ってきなさい!毎日師範が言った通りやってきたんだから、 やれるな!』と言われました。 師範は明日から出発と思っておられなかったみたいで、聞かれなかったら、東京行きの朝もあやうくトレーニングに来る所でした。 そして!いよいよ審査当日を迎えました。今までに無い緊張と不安が胸をよぎり、体の震えが止まりませんでした。 先ず一日目の筆記試験。一つも落としてはいけないと頑張りましたので、自分なりによかったのではと思います。 次に、柔軟、体力、移動、型も精一杯頑張り、その後に組手が始まりましたが、終了したのは深夜の11時でした。 第二日目は組手の審査でした。 30人組手の順番が来たときは、心臓が破裂しそうな思いがして、握り棒を持ったときは正直逃げ出したい気持ちでしたが、 ここで踏ん張らないとダメだと思い、又、師範の顔が頭をよぎり力が徐々に湧いてきました。 極真では選手として有名な方にも相手をしていただき、ロシアの熊のように大きな人とも当たりましが、 何とか最後までがんばる事が出来ました。 終ったあとは、なんともいえないほっとした気持ちになり、応援にきてくれた弟子二人も『先生!お疲れさまでした!』と 声を掛けてくれ、心から『有難う!』と答えました。 今回怪我も無く、30人組手を達成する事が出来たのも、偏に秦師範のご厚意のお蔭と感謝申し上げます。 奈良支部の同僚である分支部長の皆さんにも色々とアドバイスをいただいたことも大いに役に立ちました。 最後に、秦師範、分支部長の皆さん、道場生、少年部父兄の方々、職員の皆さん、応援有難うございました。 押忍!!
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